「ふーん。金持ちは良いよなぁ。」
カズは、ヤスのサブマシンガンを見て、少し冷たく、そう言った。
「そんな事よりさ、二人とも、早く撃とうよ。」
ユウタが口をはさんだ。
「あ、うん、そうだな。撃つか。えーと、俺のレーンは、と。」
カズは、さっき受付で渡された、「12」という番号の書かれた紙を見ながら、自分のレーンを探した。
「あ、あった。・・・って、何だ、ヤスの隣か。」
「そうだよ。サブマシンガン、多少うるさいかもしれないけど、我慢してね。」
ヤスが、苦笑いしながら言った。
「ああ、分かった。んじゃ、早速やりますか。」
カズも自分のハンドガンを構えた。
的との距離は、約20メートル位。学校のプールより少し短い程度だ。
狙いを定め、撃った。
『ズガン!』という大きな音と同時に、強い衝撃がカズに伝わった。
「はぁ、結構キツイもんなんだな・・・。」
ズガガガガガガガガガガガ!
突然、隣のヤスのレーンから、物凄い音がした。
「うわっ!?・・・ビックリしたー・・・。アレ、ここで撃っても良いものなのか・・・?まぁ、係員が来ないから、良いのか・・・。それに、良く考えてみたら、ライフルとか、バズーカとか持ってきてる人も居たな・・・。何でもアリか?ココは。」
ちなみに、バズーカを持ってきていた少年(確か「カイ」という名前だった)は、さすがに危険すぎると言う事で、まもなく係員に追放された。
なぜか怪しい黒人も一緒だったらしい。
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